他の撹拌脱泡方式との比較

プロペラ式

【特徴とデメリット】

  • 撹拌に時間がかかる。
  • プロペラと材料が接触するため、材料にロスが生じる。
  • プロペラで組成がせん断されるため、材料に傷がつく。
  • 精密撹拌ができない。
  • 洗浄の必要がある。
  • 脱泡ができない。

3本ロール式

【特徴とデメリット】

  • 撹拌に時間がかかる。
  • ロールと材料が接触するため、材料にロスが生じる。
  • 低粘度材料には適さない。
  • 洗浄の必要がある。
  • ローラーに巻き込まれる危険性がある。

ローラー式

【特徴とデメリット】

  • 撹拌に時間がかかる。
  • 撹拌時に気泡の発生や、材料の作りおきによる分離や沈降の可能性がある。
  • 高粘度材料には適さない。

他の撹拌方式との比較

方式 公自転式
(カクハンター)
プロペラ式 3本ロール式 ローラー式
撹拌時間 ◎短時間 ○比較的短時間 △長時間 △長時間
材料粘度 ◎低~高粘度 ○低~中粘度 ○中~高粘度 ○低~中粘度
脱泡 ◎遠心脱泡+真空 ×不可 △効果あり ×不可
異物混入 ◎容器 △羽/容器 △ロール ◎容器
材料変更時の手間 ◎洗浄不要 ×羽とタンクの洗浄が必要 ×ロール洗浄が必要 ◎洗浄不要
発熱 △発熱あり △発熱あり △発熱あり ○発熱少ない
処理量 △容器容量に依存 ◎大量処理可能 △連続処理可能 ◎大量処理可能

真空脱泡装置

【特徴とデメリット】

  • 撹拌ができない。
  • 液面が上がるため、吹きこぼれる。
  • 高粘度材料は時間がかかり、底部の脱泡はむずかしい。
  • 精密脱泡に時間がかかり、作業効率が悪い。
  • 揮発して容量が減る。
  • 材料により組成が変化することがある。

遠心分離機

【特徴とデメリット】

  • 撹拌ができない。
  • 比重差のある材料の場合、分離してしまう。
  • 高粘度材料は微細な泡が残る。
  • 処理量が少ない。

他の脱泡方式との比較

方式 公自転式
(カクハンター)
真空デシケータ 遠心分離機
脱泡 ◎ 遠心脱泡+真空 ○ 真空 ○ 遠心脱泡
脱泡時間 ◎ 短時間 △ 長時間 ◎ 短時間
材料粘度 ◎ 低~高粘度 ◎ 低~中粘度 △ 低粘度のみ
発熱 △ 若干発熱あり ◎ 発熱なし △ 若干発熱あり
シリンジ対応 ○ 3cc~360ccまで可
(機種による)
△ 効果ありレベル ○ 機種による
作業効率 ◎ タイマー × 目視必要 ◎ タイマー